TOEIC パート5 リスニング問題を制限時間内に解くコツ
こんにちは。今回は、TOEIC試験のパート5、リスニング問題を制限時間内に解くコツについてお話しします。
パート5は、短い会話を聞いて質問に答える問題です。
限られた時間の中で正確に解答するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
1. 問題文をしっかり読む
パート5の問題文は、会話の内容に関連する質問が書かれています。この問題文をしっかりと読み、何が問われているのかを把握することが大切です。
問題文を読み飛ばしてしまうと、会話を聞いても何に注目すべきかわからなくなってしまいます。
会話が始まる前に、問題文に目を通しておきましょう。例えば、「What does the woman suggest?」という問題文があれば、女性が提案していることに注目して聞く必要があります。
2. キーワードを聞き取る
会話の中で、問題文に関連するキーワードが必ず出てきます。このキーワードを聞き逃さないようにすることが重要です。キーワードを聞き取ることで、選択肢の中から正解を選ぶことができます。
例えば、「The man should bring an umbrella.」という選択肢があり、会話の中で「It’s going to rain today.」という発言があれば、この選択肢が正解である可能性が高いことがわかります。
3. 選択肢を先読みする
問題文を読んだ後、会話を聞く前に選択肢に目を通しておくことをおすすめします。選択肢を先読みすることで、会話の中のどの部分が重要なのかを予測することができます。
また、選択肢の中に似たような表現があれば、その部分に特に注意して聞くようにしましょう。正解の選択肢と紛らわしい選択肢が用意されていることがあるからです。
4. メモを取る
会話を聞きながら、キーワードやポイントをメモすることで、効率的に問題を解くことができます。メモを取ることで、聞き逃しを防ぐことができるだけでなく、選択肢を選ぶ際に役立ちます。
ただし、メモを取りすぎると会話の内容が頭に入ってこなくなってしまうので、簡潔にポイントを押さえるようにしましょう。
5. 時間配分に気をつける
パート5は、短い時間で多くの問題を解かなければなりません。1問あたりの制限時間は約10秒程度です。時間配分に気をつけて、1問に時間をかけすぎないようにしましょう。
問題文と選択肢を読んで、会話を聞き、解答を選ぶまでを10秒以内に行うことを意識してください。わからない問題があっても、先に進むことが大切です。
6. 会話の流れを予測する
パート5の会話は、日常的な場面設定で行われることが多いです。例えば、オフィスでの同僚との会話や、店員と客との会話などです。このような場面設定を理解しておくことで、会話の流れを予測しやすくなります。
例えば、オフィスでの会話であれば、会議の日程調整や業務の割り振りに関する話題が出てくる可能性が高いですね。店員と客との会話では、商品の問い合わせやクレームに関する内容が予測できます。
会話の流れを予測することで、キーワードを聞き取りやすくなり、問題文の内容を素早く把握することができるようになります。
7. 話者の役割に注目する
会話には必ず2人以上の話者が登場します。それぞれの話者がどのような役割を担っているのかに注目することも大切です。
例えば、上司と部下の会話であれば、上司が指示や助言をする立場、部下が報告や相談をする立場にあることが予測できます。
客と店員の会話であれば、客が商品について質問をし、店員がそれに答える役割が考えられます。
このような話者の役割を意識しながら会話を聞くことで、内容の理解がしやすくなります。
8. 会話のトーンに気をつける
話者の口調や感情も、会話の内容を理解するためのヒントになります。
例えば、話者の声が明るく軽快であれば、ポジティブな内容の会話である可能性が高いですね。逆に、声が低くゆっくりとしていれば、深刻な話題や問題が話し合われているかもしれません。
また、話者の声の大きさや速さの変化にも注目しましょう。重要なキーワードが発言される際には、声の大きさが変わったり、ゆっくりと発音されたりすることがあります。
会話のトーンを意識することで、キーワードを聞き逃しにくくなり、内容の把握がしやすくなります。
9. リスニング力を向上させる
TOEIC パート5の得点アップには、日頃からリスニング力を磨いておくことが欠かせません。普段の生活の中で、英語のニュースや番組を聞く習慣をつけましょう。
また、TOEICの公式問題集や練習問題に取り組むことも効果的です。問題を解くだけでなく、音声を繰り返し聞いて、シャドーイング(音声に合わせて音読すること)をするのもおすすめです。
リスニング力が向上することで、会話の内容をスムーズに理解できるようになり、制限時間内に問題を解くことができるようになります。
10. 苦手な問題は後回しにする
パート5では、すべての問題に解答する必要はありません。制限時間内に解けそうにない問題や、自信のない問題は後回しにしましょう。
時間が余ったら、後回しにした問題に取り組むようにしてください。ただし、あまりに多くの問題を後回しにすると、時間が足りなくなってしまうので注意が必要です。
苦手な問題に時間を取られすぎないようにすることで、得意な問題で確実に得点することができます。
11. 問題用紙にメモを取る
会話を聞きながらメモを取ることは重要ですが、どこにメモを取るかも工夫が必要です。問題用紙の余白にメモを取ることをおすすめします。
問題用紙にメモを取ることで、選択肢を見ながらメモを確認することができます。また、メモを取りながら、選択肢の内容と照らし合わせることもできるので、効率的に解答を選ぶことができます。
ただし、問題用紙にメモを取る際は、問題番号と対応させることを忘れないようにしましょう。メモと問題番号が対応していないと、かえって混乱してしまいます。
12. 集中力を維持する
パート5は、長時間にわたって集中力を維持する必要があります。集中力が切れてしまうと、大切なキーワードを聞き逃してしまうかもしれません。
集中力を維持するためには、適度な緊張感を保つことが大切です。リラックスしすぎず、かといって緊張しすぎないバランスを心がけましょう。
また、会話の内容に興味を持つことも集中力の維持に役立ちます。会話の場面設定や話題に興味を持って臨むことで、自然と集中力が高まります。
13. 英語の語順に注意する
英語は日本語と語順が異なるため、会話を聞き取る際には語順に注意する必要があります。特に、主語と動詞の位置関係を意識しましょう。
例えば、”The meeting was canceled by the manager.”という文では、会議(meeting)が主語、キャンセルされた(was canceled)が動詞となります。
日本語の語順で考えると、「マネージャーが会議をキャンセルした」となりますが、英語では「会議がマネージャーによってキャンセルされた」という語順になります。
このような語順の違いを理解しておくことで、会話の内容をスムーズに把握することができます。
14. 選択肢の長さに注目する
選択肢の長さが極端に異なる場合、長い選択肢が正解である可能性が高くなります。これは、正解の選択肢には会話の内容が詳しく書かれていることが多いためです。
ただし、この傾向はあくまでも目安であり、必ずしも当てはまるとは限りません。短い選択肢が正解である問題もあるので、選択肢の内容をしっかりと吟味することが大切です。
選択肢の長さを参考にしつつ、会話の内容と照らし合わせて、最も適切な選択肢を選ぶようにしましょう。
15. 図表問題に注意する
パート5では、図表を使った問題が出題されることがあります。図表問題では、会話の内容と図表の情報を関連付けて理解する必要があります。
図表問題に取り組む際は、まず図表の種類(グラフ、表、地図など)を確認しましょう。そして、図表のタイトルや軸の見出しを読んで、図表が示す情報を把握します。
会話を聞きながら、図表の情報と照らし合わせてください。話者が図表のどの部分について言及しているのかを特定することが重要です。
図表問題は複雑で難易度が高いことが多いため、苦手意識を持つ人も少なくありません。しかし、図表の読み方を身につけ、練習を重ねることで、徐々に得意になっていくことができます。
16. 正解の根拠を確認する
問題に解答した後は、正解した問題についても、もう一度音声を聞いて、正解の根拠を確認することをおすすめします。
正解の根拠を確認することで、自分の解答が適切だったかどうかを判断することができます。
また、正解の根拠を理解することで、同じようなパターンの問題に出会った際に、スムーズに解答することができるようになります。
正解の根拠を確認する際は、以下のような点に注目しましょう。
- 正解の選択肢に関連するキーワードが、会話のどの部分で言及されていたか - 正解の選択肢が、会話の内容とどのように一致しているか - 不正解の選択肢が、会話のどの部分と矛盾しているか
これらの点を確認することで、自分の解答の妥当性を評価することができます。
また、間違えた問題については、なぜ間違えたのかを分析することが大切です。自分の弱点を知ることで、今後の学習の方向性を定めることができます。
17. パート5の出題傾向を分析する
TOEICのパート5では、出題傾向があることを理解しておくことも重要です。過去の問題を分析することで、どのようなタイプの会話や質問が出題されやすいのかを把握することができます。
例えば、以下のような出題傾向があります。
- 電話での会話(予定の変更、情報の確認など) - オフィスでの会話(会議の日程調整、業務の依頼など) - 接客場面での会話(商品の問い合わせ、クレーム対応など) - トラブル対応に関する会話(機器の不具合、配送の遅延など)
これらの傾向を踏まえて、様々な場面設定の会話に慣れておくことが大切です。
実際の問題では、これらの場面設定が組み合わされて出題されることもあるので、臨機応変に対応できるようにしておきましょう。
また、問題文や選択肢に頻出する表現があることも知っておくと役立ちます。例えば、以下のような表現がよく使われます。
– “Why does the man/woman ~?” (なぜ男性/女性は~するのですか?)
– “What will the man/woman most likely do next?” (男性/女性は次に何をする可能性が最も高いですか?)
– “What does the man/woman imply?” (男性/女性は何を示唆していますか?)
これらの表現が問題文に使われていれば、会話の内容から推測して解答することが求められています。選択肢にも、”suggest”(提案する)、”recommend”(推奨する)、”offer”(申し出る)などの動詞がよく使われるので、覚えておくと便利です。
出題傾向を分析することで、自分が苦手とするタイプの問題を重点的に練習することができます。弱点を克服することが、得点アップにつながるのです。
18. 英語の発音に慣れる
リスニング問題で高得点を取るためには、英語の発音に慣れておくことが大切です。TOEICでは、様々な国籍の話者が登場するため、アクセントや発音の違いに戸惑うことがあります。
特に、連結や脱落、同化といった発音の特徴に注意しましょう。
例えば、”want to”は”wanna”と発音されることがあります。このような発音の変化に慣れておかないと、単語を聞き取れなくなってしまうかもしれません。
また、イントネーションやリズムにも注意が必要です。
英語は、強勢(ストレス)のある音節とない音節が交互に現れるリズムを持っています。このリズムを理解していないと、単語の区切りがわからなくなることがあります。
英語の発音に慣れるためには、英語のニュースや番組を視聴するのが効果的です。最初は聞き取れない部分が多いかもしれませんが、繰り返し視聴するうちに少しずつ聞き取れるようになってきます。
また、シャドーイングを行うのもおすすめです。音声に合わせて音読することで、英語の発音やリズムを体で覚えることができます。
英語の発音に慣れるには時間がかかりますが、諦めずに練習を続けることが大切です。正しい発音を身につけることで、リスニング力が大幅に向上するはずです。
19. 英語の語彙力を高める
リスニング問題で高得点を取るためには、英語の語彙力を高めることも欠かせません。
会話の内容を理解するためには、単語の意味を知っているだけでなく、その単語が文脈の中でどのように使われているかを理解する必要があります。
TOEICの公式問題集や単語帳を活用して、語彙力アップを目指しましょう。
単語を覚える際は、英英辞典を使って、英語の定義を読むことをおすすめします。英語で単語の意味を理解することで、単語の使い方や文脈を把握することができます。
また、接頭辞や接尾辞、語根など、単語の構成要素を理解しておくことも大切です。
例えば、”un-“は「~でない」、”-able”は「~できる」という意味を表します。これらの知識を活用することで、初めて見る単語の意味を推測することができます。
語彙力を高めるためには、毎日コツコツと単語を覚えることが大切です。1日10個でも20個でも、自分のペースで単語を増やしていきましょう。
ただし、単語を覚えるだけでは不十分です。覚えた単語を実際に使ってみることで、知識を定着させることができます。日記やブログを英語で書いたり、英会話の練習をしたりするのもおすすめです。
語彙力は、英語力全般の基盤となる能力です。
リスニングに限らず、リーディング、スピーキング、ライティングのすべてのスキルに関わってきます。だからこそ、語彙力アップに努めることが、TOEICの得点アップにつながるのです。
まとめ
ここまで、TOEIC パート5のリスニング問題を制限時間内に解くためのコツについて、詳しく説明してきました。ポイントをまとめると、以下のようになります。
1. 問題文をしっかり読んで、何が問われているかを把握する
2. 会話の中のキーワードを聞き取る
3. 選択肢を先読みして、重要な部分を予測する
4. キーワードやポイントをメモして、聞き逃しを防ぐ
5. 時間配分に気をつけて、1問に時間をかけすぎないようにする
6. 会話の流れを予測する
7. 話者の役割に注目する
8. 会話のトーンに気をつける
9. リスニング力を向上させる
10. 苦手な問題は後回しにする
11. 問題用紙の余白にメモを取る
12. 集中力を維持するために、適度な緊張感を保ち、会話の内容に興味を持つ
13. 英語の語順、特に主語と動詞の位置関係に注意する
14. 選択肢の長さを参考にしつつ、内容をしっかりと吟味する
15. 図表問題では、図表の種類や情報を把握し、会話の内容と関連付ける
16. 正解の根拠を確認する
17. パート5の出題傾向を分析する
18. 英語の発音に慣れる
19. 英語の語彙力を高める
これらのコツを実践し、日々の学習に活かしていくことで、あなたのTOEICスコアは確実に上がっていくはずです。
ただし、英語学習に終わりはありません。TOEICで目標のスコアを達成したからといって、満足してしまってはいけません。その先には、まだまだ学ぶべきことが沢山あります。
英語は、グローバル社会を生き抜くための必須のツールです。英語を使って世界中の人々とコミュニケーションを取ることで、みなさんの視野は大きく広がるはずです。
これからも、常に高い目標を持って、英語学習に励んでいってください。たとえつまずくことがあっても、必ず乗り越えられます。私たち英語教育をお手伝いする者は、あなたの挑戦を心から応援しています。
あなたの今後のご活躍を、心よりお祈り申し上げます。
コメント